公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-06-25

「AB型はいらない」という声をどう受け止めるか

出産準備でベビーカーを調べると、「AB型はいらない」「結局A型かB型の2台持ちになる」といった意見を目にします。AB型は新生児から長く使えてコンパクト、という万能なイメージがある一方で、不要論も根強く、どちらを信じればよいのか迷う人は少なくありません。

結論を急ぐ前に押さえたいのは、AB型という言葉の位置づけです。実は現在のSG基準ではベビーカーはA型とB型の2区分で、AB型という独立した区分はありません。製品安全協会の基準でもA型・B型で分けられており、AB型は通称として使われている呼び名です。アップリカの解説でも、AB型は新生児から使えるA型の一種という整理がされています。

つまりAB型は、実質的には「軽量・コンパクトなA型」と捉えるのが正確です。そう考えると「いらない」かどうかの問いは、A型をどう選ぶか、A型1台でいくかA型とB型の2台で運用するか、という選び方の問題に置き換わります。この記事では、AB型(軽量A型)・A型1台・A型+B型の2台持ちを比較し、それぞれが向く家庭を整理します。型そのものの違いから知りたい人は、A型・B型・AB型の違いを先に読むと理解が深まります。

関連: A型・B型・AB型の違いを見る

AB型は「軽量A型」、いる・いらないは選び方の問題

先に結論を述べると、AB型が「いらない」かどうかは家庭の使い方しだいで、型の名前で良し悪しは決まりません。AB型は軽量・コンパクトなA型なので、新生児期から長く一台で使いたい人には合理的な選択です。一方、新生児期はリクライニングや乗り心地を重視し、腰がすわってからは軽さを優先したい人は、A型とB型を時期で使い分ける2台持ちのほうが満足度が高い場合もあります。

  • AB型(軽量A型)が向く家庭:一台で新生児期から長く使いたい、買い替えの手間と費用を抑えたい、コンパクトさと両対面を両立したい
  • しっかりしたA型1台が向く家庭:新生児期の乗り心地や走行性を重視、荷物カゴや安定性に余裕がほしい
  • A型+B型の2台持ちが向く家庭:新生児期はA型、腰すわり後は軽いB型に切り替えたい、上の子と下の子で使い分けたい
  • 共通の見方:対象月齢・本体重量・両対面の有無・安全基準を公式表示で確認し、総額(買い替え含む)で比べる

たとえば軽量A型でコンパクトさを重視するなら、サイベックスのメリオ カーボンは公式表示でA型・本体5.9kg・両対面に対応し、三つ折りで自立します。両対面のA型をふだん使いにするなら、アップリカのラクーナ クッション(生後1か月〜36か月)やコンビのスゴカルα 4キャスが候補です。2台持ち前提なら、1台目に両対面A型、2台目に軽量なサイベックスのリベルやアップリカのマジカルエアー フリー(B形)を足す組み合わせが考えられます。

編集部が整理した候補

イチオシ サイベックス メリオ カーボン(2026年モデル)

サイベックス メリオ カーボン(2026年モデル)

フレームにカーボンを採用した本体5.9kg(付属品除く)の軽量な両対面式ベビーカー。生後1か月頃から使え、自立式の三つ折りとデザインを刷新した2026年モデルです。

A型5.9kg(付属品除く)自立収納可約38L・耐荷重5kg

参考価格: 約70,000〜75,000円(公式 税込74,690円・販売店で変動)

2位 アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)

アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)

座面下が上下動して振動を吸収するオメガクッションと15cm大径ダブルタイヤを備えた本体5.6kgの軽量A型(両対面・オート4輪)。シートは洗濯機で丸洗いできます。

A型5.6kg自立収納可耐荷重5kg(容量は約23.6L・編集情報)

参考価格: 約50,000〜64,900円(希望小売 税込64,900円・実売で変動)

3位 コンビ スゴカルα compact エッグショック AW(2022年モデル)

コンビ スゴカルα compact エッグショック AW(2022年モデル)

衝撃吸収素材『エッグショック』を頭部・シート全面に搭載し、ハンドル切替に連動するオート4キャスを備えた本体5.2kgの両対面式ベビーカーです。

A型5.2kg(本体)/ 5.3kg(フル装備)要確認約39.6L(耐荷重は要確認)

参考価格: 約39,800〜59,950円(希望小売 税込59,950円・実売で変動)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。

AB型・A型・B型を月齢と重量で比べる

AB型(軽量A型)・しっかりしたA型・B型は、対象月齢と本体重量、両対面の有無で性格が分かれます。下の表は各社の公式表示をもとに編集部が整理したものです。対象月齢や重量はモデルや測定条件で変わるため、目安として参考にし、最終的な数値は各メーカーの公式表示で確認してください。

A型・B型・AB型ベビーカーの違い

対象月齢・重さ・使い方の目安(区分はSGマーク基準。AB型は通称で、基準上はA型に含まれます)

A型
対象月齢生後1か月頃〜(首すわり前から)
シート両対面・フラット近くまで倒せる
重さやや重め(約5〜6kg台)
向く家庭新生児期から1台で使いたい
1か月1歳3〜4歳
B型
対象月齢生後6〜7か月頃〜(おすわり後)
シート背面式が中心・軽量コンパクト
重さ軽い(約3〜5kg台)
向く家庭2台目・お出かけや電車移動用
1か月1歳3〜4歳
AB型
対象月齢生後1か月頃〜(A型の通称)
シート両対面で新生児対応+比較的軽量
重さ中間(約5〜6kg前後)
向く家庭1台で新生児期も軽さも両立したい
1か月1歳3〜4歳

対象月齢・体重制限・安全基準はモデルごとに異なります。購入前に必ずメーカー公式表示と取扱説明書でご確認ください。

商品型・対象月齢重量・折りたたみ自立・荷物カゴ走行性・取り回し価格帯購入
サイベックス メリオ カーボン(2026年モデル)イチオシA型 / 生後1か月頃〜3歳頃(体重15kgまで)5.9kg(付属品除く) / 長さ54×幅49×高さ69cm(自立式三つ折り)自立可 / 約38L・耐荷重5kg両対面と片手開閉で扱いやすく、新生児期から使える1台目候補(編集部整理)約70,000〜75,000円(公式 税込74,690円・販売店で変動)Amazon楽天
アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)A型 / 生後1か月〜36か月(体重15kg以下)5.6kg / H99.1×W46×D36.1cm自立可 / 耐荷重5kg(容量は約23.6L・編集情報)両対面・オート4輪・大径タイヤで日常使いの押しやすさに配慮した1台目向き(編集部整理)約50,000〜64,900円(希望小売 税込64,900円・実売で変動)Amazon楽天
コンビ スゴカルα compact エッグショック AW(2022年モデル)A型 / 生後1か月〜36か月頃(体重15kg以下)5.2kg(本体)/ 5.3kg(フル装備) / W48.6×D42.5×H85.3〜101.0cm要確認 / 約39.6L(耐荷重は要確認)オート4キャスと衝撃吸収素材で日常の押し心地に配慮した両対面1台目向き(編集部整理)約39,800〜59,950円(希望小売 税込59,950円・実売で変動)Amazon楽天
サイベックス リベル(2026年モデル)B型 / 生後6か月頃〜4歳頃(体重22kgまで)6.3kg(キャノピー除く・2026モデル) / H48×W32×D20cm自立可 / 耐荷重5kg(容量Lは非公表)折りたたみがコンパクトで自立し、電車移動・帰省・旅行のサブ用途に向く(編集部整理)約27,000〜30,000円(公式 税込29,975円・カラー/販売店で変動)Amazon楽天
アップリカ マジカルエアー AI(2024年モデル)B型 / 生後7か月〜36か月(体重15kg以下)3.3kg / H93.2×W44×D33.2cm要確認 / 耐荷重5kg(容量は約24.3L・編集情報)3.3kgと軽く片手開閉できるため、電車移動やセカンド用途で扱いやすい(編集部整理)約16,500〜21,450円(希望小売 税込21,450円・実売で変動)Amazon楽天

列見出しをタップすると並べ替えできます。型・対象月齢・重量・折りたたみサイズ・自立収納・荷物カゴ・走行性は各ブランドの公式表示にもとづく編集部整理です。対象月齢・安全基準は購入前に必ずメーカー公式表示・取扱説明書でご確認ください。価格は変動します。

表からわかるのは、AB型と呼ばれるモデルの多くが、対象月齢は新生児期から(A型と同じ)でありながら、本体重量がA型のなかでも軽い部類だという点です。SG基準上はA型なので、新生児期から使える代わりに、B型ほど軽くはありません。B型は腰がすわる生後7か月頃からで、その分3kg台と軽量なモデルが多くなります。

AB型が向く家庭

一台で新生児期から長く使いたい家庭には、AB型(軽量A型)が合理的です。買い替えずに済めば手間も費用も抑えられ、リクライニングが深いので生後1か月頃から使い始められます。コンパクトに畳めて自立するモデルなら、収納や持ち運びの面でB型に近い扱いやすさも得られます。

両対面と軽さを両立したい家庭にもAB型は向きます。新生児期は赤ちゃんの顔が見える対面で、成長したら景色が見える背面で、と使い分けたい場合、両対面のA型で本体が軽いモデルが選択肢になります。サイベックスのメリオ カーボンのように両対面で5.9kgと軽量なモデルは、この条件に合いやすい構成です。

収納場所や予算が限られ、台数を増やしたくない家庭にもAB型は向いています。2台持ちは置き場所と費用がかさむため、まず一台で運用したい人には軽量A型が現実的な落としどころになります。ただしB型ほどの軽さは期待しにくいので、軽さを最優先する場面が多いかどうかは事前に見極めておきたいところです。

A型1台、またはA型・B型2台持ちが向く家庭

新生児期の乗り心地や走行性を重視する家庭は、軽さより機能に振ったしっかりしたA型1台が向くことがあります。荷物カゴの容量や安定性、サスペンションなどに余裕のあるモデルは本体が重くなりがちですが、その分ふだんの押し心地で満足を得やすくなります。軽量化とのトレードオフをどう取るかは、軽いベビーカーで後悔するケースも参考になります。

時期によって重視点が変わる家庭は、A型とB型の2台持ちが効きます。新生児期はリクライニングの深いA型、腰がすわってからは3kg台の軽いB型、という切り替えで、それぞれの時期に最適な一台を使えます。費用と置き場所はかかりますが、各時期の使い勝手を優先したい人には合う運用です。2台持ちの考え方は、A型とB型の2台持ちは必要かで詳しく整理しています。

上の子と下の子がいる家庭も、2台持ちが現実的になりやすいといえます。上の子に軽いB型、下の子に新生児期から使えるA型、という分担ができると、外出の幅が広がります。AB型一台で兼ねるか、時期や子どもごとに使い分けるかは、家庭の生活リズムと収納事情で判断するとよいでしょう。

関連: 2台持ちの考え方を見る

後悔しないための確認ポイント

「AB型」表記より中身のスペックで判断する
AB型は通称で、SG基準上はA型に分類されます。商品名や広告の「AB型」という言葉に引っ張られず、対象月齢(生後何か月から)、本体重量、両対面の有無、折りたたみサイズ、安全基準といった中身のスペックを公式表示で確認するのが確実です。同じ「AB型」でも、これらの数値はモデルによって幅があります。

費用で比べるときは、買い替えや2台目まで含めた総額で見ると判断がぶれません。AB型一台で通すなら本体一台分、2台持ちならA型+B型の合計、という前提で比べます。レンタルを組み合わせる選択肢もあり、新生児期だけA型をレンタルして、その後に軽量モデルを買う運用も考えられます。レンタルと購入の比較は、ベビーカーはレンタルと購入どっちがいいかで整理しています。

なお、対象月齢・体重制限・安全基準(SGマーク等)は子どもの安全に直結する項目です。本サイトは特定の型や台数構成が安全だと保証するものではありません。リクライニングの角度や使い始めの月齢、体重の上限は、必ず各メーカーの公式表示と取扱説明書で確認したうえで選んでください。

関連: レンタルと購入の比較を見る

AB型をめぐるよくある質問

そもそもAB型ベビーカーとは何ですか?

AB型は通称で、A型の深いリクライニング(新生児期から使える)と、B型の軽さ・コンパクトさを併せ持つことをうたったモデルを指します。ただし現在のSG基準ではベビーカーはA型とB型の2区分で、AB型という独立区分はありません。製品安全協会の基準上はA型に分類されるため、実質的には「軽量・コンパクトなA型」と理解するのが正確です。

AB型は本当にいらないのですか?

家庭の使い方しだいです。一台で新生児期から長く使いたい、買い替えの手間と費用を抑えたい人には合理的な選択になります。一方、新生児期の乗り心地を重視する人や、時期で軽さに切り替えたい人は、しっかりしたA型1台やA型・B型の2台持ちのほうが合う場合もあります。型の名前ではなく、自分の使い方で判断するのが現実的です。

AB型一台と、A型・B型の2台持ちはどちらが得ですか?

費用面ではAB型一台のほうが本体一台分で済みやすい一方、各時期の使い勝手を優先するなら2台持ちに利点があります。2台持ちは新生児期にA型、腰すわり後に軽いB型と使い分けられますが、費用と置き場所はかさみます。買い替えや2台目まで含めた総額と、置き場所の余裕を合わせて比べると判断しやすくなります。

AB型は新生児から使えますか?

AB型と呼ばれるモデルの多くは、SG基準上はA型でリクライニングが深く、生後1か月頃から使えると公式表示されています。ただし使い始めの月齢はモデルによって異なるため、必ず各メーカーの公式表示で対象月齢を確認してください。B型は腰がすわる生後7か月頃からが目安で、新生児期には使えないのが一般的です。

AB型はB型と同じくらい軽いですか?

いいえ、一般にB型ほどは軽くありません。AB型はA型に分類され、新生児期から使える構造を備えるぶん、3kg台のB型より重くなる傾向があります。たとえば軽量A型のサイベックス メリオ カーボンは5.9kg、B型のマジカルエアー フリーは3kg台と公式表示されています。軽さを最優先する場面が多いなら、その差を踏まえて選んでください。

2台目を足すなら、AB型を1台目にしてもよいですか?

構いません。1台目に新生児期から使える軽量A型(AB型)を選び、腰すわり後の外出が増えたら2台目に軽いB型を足す、という運用もあります。1台目で長く使い、必要に応じて2台目で軽さを補う形です。どの時期にどんな移動が多いかを想定して、1台目・2台目の役割を分けて考えると失敗しにくくなります。

関連: B型への切り替え時期を見る

あわせて読みたい記事

AB型の位置づけを押さえたら、型そのものの違いを基礎から確認しておくと選びやすくなります。A型・B型・AB型の違いの記事では、対象月齢やリクライニング、いつから何歳まで使えるかを整理しています。型の理解が深まると、AB型の要否も判断しやすくなります。

2台持ちを検討するなら、1台目・2台目の役割分担を整理した記事も役立ちます。A型とB型の2台持ちは必要かの記事では、時期や子どもごとの使い分けを具体的にまとめているので、AB型一台で通すか2台で運用するかの比較に使えます。

関連: A型とB型の2台持ちは必要かを見る

AB型・A型・B型を比べるときの候補モデル

軽量A型(AB型として案内されることが多い構成)を一台で使いたい人は、サイベックスのメリオ カーボン(A型・5.9kg・両対面)や、コンビのスゴカルα 4キャス、アップリカのラクーナ クッションが候補になります。新生児期から使える深いリクライニングと、A型のなかでの軽さを両立したい人に向きます。

失敗しないベビーカー選び 3ステップ

迷ったら、この順番で絞ると候補が一気に決まります

STEP 1 タイプを決める
見るところA型・B型・AB型のどれが生活に合うか
目安新生児期から1台ならA/AB、軽さ重視ならB
STEP 2 生活動線で絞る
見るところ玄関の広さ・電車/車・収納場所
目安折りたたみ寸法と自立収納をチェック
STEP 3 安全と予算で確定
見るところSGマーク・対象月齢・5点式ハーネス
目安価格帯から最終候補を2〜3台に絞る

一般的な選び方の目安です。最終的な仕様・安全表示はメーカー公式と取扱説明書でご確認ください。

2台持ちを前提に2台目を選ぶなら、軽量なサイベックスのリベルや、B形のアップリカ マジカルエアー フリーが選択肢です。各商品ページでは、型・対象月齢・本体重量・両対面の有無・折りたたみサイズ・安全基準を公式表示ベースで整理しているので、一台で通すか2台で使い分けるかを踏まえて確認してください。