公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-06-25

夏のベビーカー、地面に近い分だけ暑さが気になる

夏の外出でベビーカーを使うとき、大人が感じる暑さと、ベビーカーに乗っている子どもが受ける暑さは同じではありません。ベビーカーは地面に近い位置にあり、アスファルトからの照り返しの影響を受けやすいため、大人の顔の高さよりも暑くなりやすいといわれます。子どもは自分で暑さを言葉にしにくく、汗のかき方も大人と違うため、保護者が環境を整えてあげる視点が大切になります。

この記事では、夏のベビーカーの暑さ対策を、地面の照り返し・シートの高さ(ハイシート)・メッシュや通気・日よけといった観点に分けて、公式情報をもとに中立に見ていきます。暑さをゼロにできる方法を示すものではなく、暑さの負担をやわらげるための工夫と、本体側で確認しておきたいポイントを整理する内容です。体調に関わる判断は、気温や子どもの様子を見ながら保護者が行ってください。

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対策は「地面から離す」「熱を逃がす」「日差しを遮る」で考える

夏の暑さ対策は、大きく三つの方向で考えると整理しやすくなります。地面の熱から距離をとる、こもった熱を逃がす、直射日光を遮る、の三つです。どれか一つではなく、組み合わせて使うのが現実的です。

失敗しないベビーカー選び 3ステップ

迷ったら、この順番で絞ると候補が一気に決まります

STEP 1 タイプを決める
見るところA型・B型・AB型のどれが生活に合うか
目安新生児期から1台ならA/AB、軽さ重視ならB
STEP 2 生活動線で絞る
見るところ玄関の広さ・電車/車・収納場所
目安折りたたみ寸法と自立収納をチェック
STEP 3 安全と予算で確定
見るところSGマーク・対象月齢・5点式ハーネス
目安価格帯から最終候補を2〜3台に絞る

一般的な選び方の目安です。最終的な仕様・安全表示はメーカー公式と取扱説明書でご確認ください。

  • 地面から離す:シートの高い「ハイシート」設計のモデルを選ぶ/低い位置に長くとどまらない
  • 熱を逃がす:メッシュや通気性のあるシート、背中の通気、保冷シートなどでこもった熱を抑える
  • 日差しを遮る:UVカットの大きな日よけ(サンシェード)や日傘ホルダーで直射日光を避ける

コンビの公式情報では、地面からの高さ50cmの場所は、高さ150cmの場所に比べて暑さ指数(WBGT)が2℃以上高くなることがあるとされ、アスファルトからの照り返しや舞い上がるほこりを避ける目的で、地面から50cm以上の高さにシートを設計した「ハイシート」が紹介されています。つまり、シートが地面からどれだけ離れているかは、夏の暑さ対策と関わりの深い要素です。これに加えて、熱を逃がす通気と、日差しを遮る日よけを組み合わせると、暑さの負担をやわらげやすくなります。安全に関わる使い方は、各メーカーの取扱説明書に従ってください。

編集部が整理した候補

イチオシ アップリカ カルーンエアー メッシュ AC(2024年モデル)

アップリカ カルーンエアー メッシュ AC(2024年モデル)

両対面で使える軽量A型。本体3.9kgの軽さとハイシート・振動吸収設計を訴求し、ワンタッチ開閉に対応します。製品安全協会のA形SG合格品として公式表示されています。

A型3.9kg要確認約22.3L・耐荷重5kg

参考価格: 約34,000〜37,400円(公式希望小売 税込37,400円・カラー/販売店で変動)

2位 コンビ スゴカルα compact エッグショック AW(2022年モデル)

コンビ スゴカルα compact エッグショック AW(2022年モデル)

衝撃吸収素材『エッグショック』を頭部・シート全面に搭載し、ハンドル切替に連動するオート4キャスを備えた本体5.2kgの両対面式ベビーカーです。

A型5.2kg(本体)/ 5.3kg(フル装備)要確認約39.6L(耐荷重は要確認)

参考価格: 約39,800〜59,950円(希望小売 税込59,950円・実売で変動)

3位 ピジョン ランフィ RB5(2025年モデル)

ピジョン ランフィ RB5(2025年モデル)

大径シングルタイヤ・ボールベアリング・ダブルサスペンションで押しやすさを訴求した本体5.9kgの軽量A型。RB5から3段階のハンドル角度調節を新搭載しています。

A型5.9kg要確認25L(耐荷重は非公表)

参考価格: 約60,000〜67,100円(希望小売 税込67,100円・実売で変動)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。

地面の照り返しとベビーカーの位置

夏のアスファルトは日中に高温になり、その熱が照り返しとして地面付近の空気を暖めます。ベビーカーは大人の目線より低い位置にあるため、この照り返しの影響を相対的に受けやすい場所にあります。大人が立って感じる暑さよりも、地面に近い座面のほうが暑くなりやすいという関係です。

だからといって過度に不安になる必要はありませんが、夏場は「子どもがいる高さの暑さ」を意識して環境を整える視点が役立ちます。具体的には、座面が地面から離れているモデルを選ぶ、信号待ちなどで照り返しの強い場所に長くとどまらない、日陰や風通しのよいルートを選ぶ、といった工夫です。本体選びと使い方の両面から、地面の熱との距離をとるのが基本になります。

関連: 型ごとのシート高の傾向を見る

シート高(ハイシート)で地面の熱から距離をとる

本体側でできる対策の中心が、シートの高さです。座面が地面から離れているほど、照り返しの熱やほこりから距離をとりやすくなります。コンビの公式では、地面から50cm以上の高さにシートを設計したものを「ハイシート」として案内しています。

ハイシート寄りの設計は、A型に多く見られます。コンビのスゴカルα compact エッグショックや、ピジョンのランフィ RB5などは、座面の高さに配慮した設計が公式で案内されています。シート高は製品ごとに異なり、公式表示で確認できる場合とそうでない場合があるため、購入前に座面の高さや「ハイシート」表記の有無を公式でチェックしておくとよいでしょう。なお、シート高は乗せ降ろしのしやすさにも関わるため、暑さ対策と使い勝手の両面で見ると選びやすくなります。

メッシュ・通気でこもった熱を逃がす

座面や背もたれにこもる熱を逃がすには、シートの通気性が効きます。汗をかきやすい夏は、背中に熱と湿気がたまりやすいため、メッシュ素材や通気構造のあるシートだと熱を逃がしやすくなります。

アップリカのカルーンエアー メッシュ ACは、メッシュ素材を採用したモデルとして公式で案内されています。コンビの公式でも、3層のメッシュ構造のシートや、通気性に配慮したシートが紹介されています。背中部分に通気の工夫があるか、シートが洗えて清潔を保ちやすいかも、夏場は確認しておきたい点です。市販の保冷シートやメッシュの背あてを併用する方法もありますが、取り付けで本体の安全機能を妨げないよう、取扱説明書の注意に沿って使ってください。

関連: 通気や軽さで本体候補を見る

日よけ・日差し対策で直射日光を避ける

直射日光を遮ることも、夏の暑さ対策の柱です。多くのモデルには日よけ(サンシェード/キャノピー)が付いており、大きく引き出せるものほど日差しを覆いやすくなります。コンビの公式では、UV99%カット・UPF50+の生地を使った「ビッグサンシェード」が紹介されています。日よけの大きさやUVカットの表示は、製品ごとに公式で確認できます。

本体の日よけに加えて、ベビーカー用の日傘ホルダーや、横からの日差しを遮るサンシェードを併用する家庭もあります。ただし、ブランケットやタオルで全体を覆うと内側に熱がこもりやすく、かえって暑くなることがあるため注意が必要です。通気を確保しながら直射日光だけを遮る、という意識で組み合わせるとよいでしょう。日差しの強い時間帯を避ける、日陰の多いルートを選ぶといった使い方も、本体の日よけと合わせて効果的です。

本体選びだけでなく、使い方でも暑さをやわらげる

夏の暑さ対策は、本体の機能だけでなく日々の使い方の工夫も大切です。どんなにシートが高く通気がよくても、真夏の日中に長時間屋外にいれば暑さの負担は大きくなります。

暑い時間帯と場所を避ける
日差しと気温がピークになる時間帯の外出を控えめにし、信号待ちや屋外での待機では照り返しの強い場所を避けると、暑さの負担を減らせます。日陰や室内、風通しのよいルートを選ぶのも有効です。
水分補給とこまめな様子の確認
子どもは自分で暑さを訴えにくいため、こまめに水分をとらせ、汗のかき方や顔色、機嫌の変化に気を配ってください。少しでも様子がいつもと違うと感じたら、涼しい場所で休ませる判断を優先しましょう。
覆いすぎず通気を確保する
ブランケットやレインカバーで全体を覆うと内側に熱がこもります。日差しは遮りつつ、空気の通り道を確保することが大切です。雨の日のレインカバーの蒸れ対策は、レインカバーの選び方の記事でも触れています。
グッズは取扱説明書に沿って使う
保冷シートや日傘ホルダーなどの後付けグッズは便利ですが、本体のブレーキやリクライニング、安全機能を妨げないよう、取り付けは取扱説明書の注意に従ってください。本サイトは特定の対策で暑さや体調不良を防げると保証するものではありません。

関連: レインカバーの蒸れ対策も確認する

夏のベビーカーの暑さ対策でよくある質問

ハイシートのベビーカーは夏の暑さ対策になりますか?

座面が地面から離れているほど、アスファルトの照り返しの熱やほこりから距離をとりやすくなります。コンビの公式では、地面から高さ50cmの場所は150cmの場所より暑さ指数(WBGT)が2℃以上高くなることがあるとされ、地面から50cm以上にシートを設計したものをハイシートとして案内しています。シート高は暑さ対策と関わる要素の一つですが、これだけで暑さがなくなるわけではないため、通気や日よけ、使い方と組み合わせて考えてください。

メッシュシートのベビーカーは涼しいですか?

メッシュや通気構造のシートは、こもった熱や湿気を逃がしやすくする工夫です。アップリカのカルーンエアー メッシュ ACのようにメッシュ素材を採用したモデルや、コンビの3層メッシュ構造のシートなどが公式で案内されています。体感には気温や個人差があるため、通気は暑さの負担をやわらげる一助と捉え、日よけや水分補給と合わせて使うのが現実的です。

保冷剤や保冷シートは使っても問題ありませんか?

保冷シートやひんやり素材の背あてを使う家庭もあります。使う場合は、本体のブレーキやリクライニング、安全機能を妨げない位置に取り付け、取扱説明書の注意に従ってください。保冷剤は冷えすぎや結露に注意し、子どもの肌に直接当たらないようにするなど、使い方に配慮が必要です。

ブランケットやタオルでベビーカーを覆ってもいいですか?

日差しを遮る目的でも、全体を覆うと内側に熱がこもり、かえって暑くなることがあります。日差しは本体の日よけや横からのサンシェードで遮りつつ、空気の通り道を確保するのが基本です。覆う場合も通気のよい素材を選び、内側の温度が上がりすぎないよう、こまめに子どもの様子を確認してください。

夏でも外出して大丈夫ですか?

外出の可否は、その日の気温や時間帯、子どもの体調によって変わるため、一律には言えません。日差しと気温がピークになる時間帯を避け、日陰や室内を活用し、水分補給とこまめな様子の確認を心がけることが大切です。少しでも様子がいつもと違うと感じたら、涼しい場所で休ませる判断を優先してください。体調に関わる判断は保護者が行い、必要に応じて医療機関に相談してください。

関連: 型ごとの特徴を確認する

あわせて読みたい記事と本体の確認

夏の暑さ対策を本体選びから考えるなら、シート高や通気、日よけの大きさを公式表示で確認するのが出発点です。購入前チェックリストの記事では、置き場所や走行性とあわせて、確認しておきたい項目を整理しています。通気や軽さで候補を広げたい人は、軽量モデルの比較記事も参考になります。

月齢で見るベビーカーの使い分け

いつ・どのタイプが向くかの時間軸の目安(対象月齢はモデルごとに異なります)

生後1か月頃〜
主なタイプA型・AB型(首すわり前から)
向く使い方両対面でフラット近くまで倒せる。新生児期の散歩・健診
1か月1歳3〜4歳
生後6〜7か月頃〜
主なタイプB型(おすわり後)
向く使い方軽量コンパクトで持ち運びやすい。2台目・お出かけ用
1か月1歳3〜4歳
1歳半〜3歳頃
主なタイプ軽量B型・バギー
向く使い方歩き始め後の長距離移動の保険として
1か月1歳3〜4歳

対象月齢・体重制限はモデルごとに異なります。購入前に必ずメーカー公式表示でご確認ください。

ハイシート寄りのモデルやメッシュ採用のモデルは、各商品ページで座面の高さやシートの素材、日よけの仕様を公式表示ベースで確認できます。夏は暑さ対策、梅雨や雨の日は蒸れ対策と、季節ごとに見るポイントが変わるため、雨の日のレインカバーの記事と合わせて読むと、一年を通して使いやすい一台を選びやすくなります。

関連: 購入前チェックリストで本体を確認する

関連: 雨の日のレインカバー対策を見る